19冊目:遅いインターネット

・「ゼロ年代の想像力」とかで有名な宇野常寛が書いた本。2020/02/20初版なのにオリンピックの話が完全に上滑りするところから始まっていてちょっと面白い。この本が悪いわけではないが、この手の内容を書いたすぐあとに例の感染症が来たことは運が悪そう。 …

18冊目:ディヴィッド・ルイスの哲学

・かなり平易な日本語で書かれててわかりやすい本っぽい。可能世界の入門書として良い。 ・「可能世界とは、時空的関係にあるものの極大のメレオロジー和である」とか組み換え理論とかは面白いが、まあ本質的には意味はないので(パラレルワールドは無いため…

リゼロの感想

7年ぶりにリゼロを読んでやっと原作に追いつけたので、感想をまとめる。 4章 ・スバルの過去編 ・エミリアの過去編 ・スバルの「なかった今」 ・ロズワールの話 ・ベアトリスとの和解 ぐらいが主なイベントか。ガーフィールの話とかもあるけど。 ベタに読め…

17冊目:自殺の歴史社会学

・まず日本で年間2万人も自殺者がいるって言う話に素直にびっくりしてしまった。 ・自殺という言葉についての変遷を、「意思」を軸に整理していく本らしい。歴史の講義みたいになるのかな? ・〜1950年まで〜 家としては、世間体もあり自殺を隠したい。警察…

アニメ:シャドウバースの4話が百合だった話

シャドウバースのアニメがやってますね。 スマホを賭けてシャドバするなとかなんでベーシックのカードばっかり使ってるんだとか展開がどっかのカードゲームアニメで見たまんまだとか色々言われていますが、作画が良いので見ています。 「普通に面白いのやめ…

16冊目:時間の空間化批判

・物理学者と哲学者が「時間」について討論する本。お互いの論文にコメントしあう形で進む。 ・かなり楽しいディスコミュニケーションの本だった。お互い相手が頭が良いことはわかっていて、自分が相手の分野に門外漢なこともわかっているためリスペクトしあ…

15冊目:世界経済論 岐路にたつグローバリゼーション

・めちゃめちゃ最新の経済の本。妹の授業の教科書。 ・歴史→理論→現状の順でまとめてある。専門用語が多過ぎて門外漢には辛い。 ・多国籍企業になるのは自社内で貿易ができて得だから。→自分の作ったコンテンツで無限にメディアミックスするやつじゃん!と思…

メモ帳

・匿……ラジオ48回で恐……が 「突き詰めると、自分がこの世に存在しているということがやだ」 「死にたいってこと?」 「いやそうではなく……」 という会話をしていて、反出生主義っぽいなと思った。死にたい=死ぬという行動をしたい!という強い欲求があるわけ…

まとめ

・ちょっと哲学的な方面を触ってみて、だいたい好みの方向性がわかったためまとめを書いておく。 ・自分が好きなのは、「相対主義と実存の狭間で、それでも相手に向かって手を伸ばす」みたいな百合が好きなんだな……ということがわかった。(自分について考え…

最近のトピック

・Dr.Stoneにおけるスイカは進撃の巨人における始祖の巨人と同じであるという話 ・相対主義が行き過ぎるとうちの子供がかわいいということに行き着く話(修行バトルから能力バトルへ) ・フェイズ2とフェイズ3の間で相手に手を伸ばす百合が好き、という話 ・…

いったん終わり

読みたかったとこらへんの本はまあまあ読めたのでいったん終わりとする。更新はあるかもしれないがおまけ程度?

14冊目:現代実在論入門

・「ニヒリズム」の哲学上での意味を誤解していて、「大きな物語の喪失によって生じた"もしかして私たちの生には意味がないのでは?"という疑念」のことだった。 ・大きな物語が喪失し、相対主義もちょっと時代遅れ感が出てきた雰囲気がある(ツイッターで単…

13冊目:メタ倫理学入門

・メタ倫理学(そもそも"正しい"とはどういうことか、とか)の入門書。例え話が多くて理解しやすい。 ・バビロンの副読本として読んだが面白かった。特に前半の「客観主義(道徳の真理が客観的に存在しているという立場)」と「主観主義(真理はそれぞれの主…

12冊目:生まれてこないほうが良かった 存在してしまうことの害悪

・存在している状態について、「苦痛」は悪いこと、「快楽」は良いことであるのは誰もが認めるところ。ここで「存在していないX」という状態を導入することによって、存在していない状態の苦痛/快楽を定義し、存在していないことのほうが良いことを導く。 ・…

戦場ヶ原ひたぎはなぜ運転免許を取得できたのか

(もう読書のメモではなくなってしまった) 一言で言えば、「ライトノベルのキャラクターではなくなったから」だと考える。 そもそも普通自動車免許というのは、日本ではかなり公共性が高い免許である。マイナンバー制度が実施されているとはいえ、様々な場…

11冊目:BL進化論

・BLでは同人誌と商業の関係がかなり深く、同人からスカウトされてプロになるケースが大半だそう。百合ではどうなんだろう…… ・BL史を3期に分けてとらえる。 スタートを森鴎外の娘(!)、森茉莉の「恋人達の森」とする。(雛型ができているため。) ・冒頭…

10冊目:戦闘美少女の精神分析

・「ファリックガール」的な話ばっかりだと思ったら最後らへんだけだった。"おたく"の定義みたいなものは古典で需要する必要性はないと思っているので流した。 ・""「ファリック・ガール」は空虚である。存在の無根拠、外傷の欠如、動機の欠如……その空虚さゆ…

9冊目:生き延びるためのラカン

・「エディプスコンプレックス」について、同じこと何回も説明されてようやく(なんとなく)わかった。やはり同じことを別媒体で何度も見るのは重要。 ・「エディプスコンプレックス」というのは、つまり「人間が象徴界に参入する儀式=ヒトが言葉を獲得する…

8冊目:テヅカイズデッド

・マンガ評論。「マンガは終わった」と語る人たちへのカウンター……でいいのかな?90年代後半は「マンガがつまらなくなった」と言われていたらしい。(実感0) ・手塚治虫「地底国の住人」の耳男=ミミー=ルンペンの少年を題材にした記号的身体の話。耳男は…

7冊目:20才の自分に受けさせたい文章講義

・「書きたいことはあるのに、どう伝えたら良いかわからない人へ」と書いてあったが、微妙にターゲットから外れている。(論文的なものとはまた違う) ・文字量と構成について、「眼で覚える」のは良いと思った。具体的には 1.wordの文字数と行数を固定 2.ペ…

6冊目:なぜ世界は存在しないのか

・唯物論:この世界はすべて物質的である 問題点として、同定の問題がある。 例えばテーブルを見ているとき、唯物論的には最終的には物理的対象である「テーブルを構成する原子」に還元される。 しかし、テーブルの存在を示すためには無数の原子から「テーブ…

5冊目:バーチャルリアリティ学

・VRの教科書的な本。定義、技術、用語など。 ・「用途を決めずに何でもできるバーチャル空間を構築することは夢ではあるが、膨大な情報をモデリングすることになる。フレーム問題と同様」 →バーチャルなリアリティというのは作られたリアリティであり、構造…

4冊目:疾風怒濤精神分析入門

・精神分析とは? →心療内科を受診する/臨床心理士を訪ねる、に対する3つ目の選択肢。フロイトさんが考案した治療法。 「自由連想(しゃべる)→解釈」のみを行う。 ・精神科医は医師免許で臨床心理士は民間団体の免許(雑学) 思ってたより若干やさしめな本…

3冊目:可能世界の哲学

・「可能世界」という概念を導入するといろんなことが説明出来て便利ですよ、というのが第一章。「法則」とは(到達可能な)可能世界の集合で必然的になりたっているものである、とか。 ・世界がこんなふうにできているのはすごい偶然だ、くらいのことは色ん…

2冊目:ウィトゲンシュタイン入門

・「語り得ぬものについては沈黙しなければならない」ってウィトゲンシュタインだったのか ・「自分と全く別の規則に従って生きる存在」は想像できない。 例えば「感情を全く表に出さない」という規則にしたがっている人間についても、「感情を表に出す」と…

1冊目:倫理とは何か 猫のアインジヒトの挑戦

感想:倫理の本を初めて読んだけど、内容うんぬんよりまず「今何が問われているのか」を把握するのが難しい。 ・囚人のジレンマに絡めて「利己的に考えると、常に相手を裏切るほうがよい」「しかし、現実社会では黙秘/黙秘みたいな契約が成立している(社会…

このブログについて

・なにこれ →メモ用紙が欲しいと思ったため。読書についてがメインの予定 ・読書メーターでよくない? →もうちょっと学習寄りの予定。