6冊目:なぜ世界は存在しないのか

唯物論:この世界はすべて物質的である

問題点として、同定の問題がある。

例えばテーブルを見ているとき、唯物論的には最終的には物理的対象である「テーブルを構成する原子」に還元される。

しかし、テーブルの存在を示すためには無数の原子から「テーブルを構成する原子」を選びださなければならず、その段階ですでにテーブルという想像的なものが存在していなければならない。

 

・なぜ世界は存在しないのか?

→世界を「それ以外の一切の意味の場がその中に現象してくる意味の場である」と定義すると、世界が存在する意味の場がなくなってしまう。よって世界は存在しない

→これラッセルのパラドックスでは?タイプ0である世界とタイプ1である世界を区別すればいいだけな気がする。