1冊目:倫理とは何か 猫のアインジヒトの挑戦

感想:倫理の本を初めて読んだけど、内容うんぬんよりまず「今何が問われているのか」を把握するのが難しい。

 

囚人のジレンマに絡めて「利己的に考えると、常に相手を裏切るほうがよい」「しかし、現実社会では黙秘/黙秘みたいな契約が成立している(社会が成立していることがその証左)」「なぜだろうか?」

実は問題の本質はそんなところではなく、「相手が契約を行える理性的存在であると暗に仮定したことそのものに価値がある」=「刹那的で非理性的に生きる思考力がない存在を否定していることが素晴らしい」

みたいな論のひっくり返しは面白かった。

 

猫がかわいい。アインジヒトの愛(語った瞬間崩れてしまうもの)を猫に語ってもらえるかわいさ。