9冊目:生き延びるためのラカン

・「エディプスコンプレックス」について、同じこと何回も説明されてようやく(なんとなく)わかった。やはり同じことを別媒体で何度も見るのは重要。

 

・「エディプスコンプレックス」というのは、つまり「人間が象徴界に参入する儀式=ヒトが言葉を獲得する儀式」。子供は生まれた時に"母"(世界において万能で最強の存在)に出会う。最初のうちは"母"は全てを持っているように見えるが、そのうち"母"にも持っていないものや、手に入れたいものがあることに気づく。これを便宜的に"父"とする。(別に父親でなくてもよい。財産とか、権力とかでも。)

 

子供は"父"そのものになりたい!"母"に愛してほしい!と思うが、それは無理だと気付き、存在そのものの代わりに言葉とか、イメージとかで満足するようになる。これを"去勢"といい、この時点で子供は言葉を獲得し象徴界に参入するようになる。