12冊目:生まれてこないほうが良かった 存在してしまうことの害悪

・存在している状態について、「苦痛」は悪いこと、「快楽」は良いことであるのは誰もが認めるところ。ここで「存在していないX」という状態を導入することによって、存在していない状態の苦痛/快楽を定義し、存在していないことのほうが良いことを導く。

 

・優れた要約を別の方が書いているのでそこは終了。感想としては、これを読むよりめだかボックスのマイナス編を読んだほうが良い。

 

・2章と3章では一応反論が出にくいような理論っぽいものを書いてはいるが、あまり実用的な意味はない気がする。(哲学の論文としてはとてつもなく意味があるが。)

 

・まえがきにも似たようなことは書いているが、これを読んで共感できるような人間はだいたいこれと同じようなことに自力でたどり着いているし、共感できない人間は読んでもできない気がすごくする。「人生はプラスだ。」と言いきる人吉善吉とか。